Raspberry Piをbluetooth使用ルータとして活用する (Step4 metricの設定)
metricの設定
bluetooth接続ができると、ネットワークインタフェースは
- 有線LAN(eth0)
- bluetooth PAN(bnep0)
の二つになります。 インターネットとつなぐためには有線ではなくてbluetooth PANを使ってほしいのでそのための設定を行います。 単にインターネットを見に行くインタフェースをbluetooth側にしたいだけならデフォルトゲートウェイを設定するだけですが、 今回はADSLが使えなくなった時の避難用なので、「bluetoothがあるときにはそちらを使う」「ない時には有線LAN側を使う」と切り替えたいため、 metricを使って対応したいと思います。
参考ページ
ifmetricパッケージを導入することで、各ネットワークインタフェースにmetric値を手動で設定できるようになります。
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install ifmetric
interfacesに次の行を追加します。eth0にmetric値を設定するとともに、bluetooth pan側もちゃんと設定を書きます。
auto lo iface lo inet loopback auto eth0 iface eth0 inet static address 192.168.11.100 netmask 255.255.255.0 gateway 192.168.11.1 metric 100 allow-hotplug bnep0 iface bnep0 inet dhcp
再起動して、PANを有効にしてからルーティングを確認します。デフォルトゲートウェイとしてMetric 0のbnep0が利用されることとなります。
pi@raspberrypi:~ $ route カーネルIP経路テーブル 受信先サイト ゲートウェイ ネットマスク フラグ Metric Ref 使用数 インタフェース default 192.168.44.1 0.0.0.0 UG 0 0 0 bnep0 default 192.168.11.1 0.0.0.0 UG 100 0 0 eth0 default 192.168.11.1 0.0.0.0 UG 202 0 0 eth0 default 192.168.44.1 0.0.0.0 UG 203 0 0 bnep0 192.168.11.0 * 255.255.255.0 U 202 0 0 eth0 192.168.44.0 * 255.255.255.0 U 203 0 0 bnep0